社員インタビュー
デザインの力で
クリーマとクリエイターの
魅力を伝えたい。
コミュニケーションデザイン Div.
デザイングループ マネジャー
佐野 由貴 (2014 年 中途入社)
幼いころから”作る”ということが身近にあった。
Q クリーマに入社するまでのことを聞かせてください。
幼い頃から絵を描くことが好きで美術教室に通わせてもらったり、”作る”ということが身近にある環境でした。”作る”ことはもちろん好きでしたが、それ以上に何を作るか”考える”ことが好きで、白いキャンバスに想像を巡らせたり、描き進める時が一番ワクワクしていましたね。そんな子供だったこともあり、将来は漠然とデザイナーになりたいと考えるようになりました。
美大でグラフィックデザインを勉強していましたが、恩師の影響で、ファインアートも制作をしていました。そこで学んだのは、「ファインアートは、技術はもちろんのこと、独自の思想や表現を突き詰める作業であり、相当な覚悟や衝動が必要」ということでした。私にはその道を目指すことができなかったのですが、学生時代の体験から、表現をすることで生きていくクリエイターに憧れや尊敬の思いがずっとありました。
卒業後はデザイナーとして広告の制作会社へ入社して、ひたすら「質と量」の繰り返しの毎日でした。大変ではありましたが、デザイナーとしての筋肉をつける貴重な時間だったと今は思っています。大手企業の Web サイト制作から、バナー制作などの細かい案件まで様々な業種の仕事をさせてもらい、多くのデザイナーと切磋琢磨しながら作ることに没頭できました。
Q クリーマに入社するきっかけは何でしたか。
前職は、”作る”ということにとても充実していたのですが、エンドユーザーとの距離がありましたし、納品するとその案件は終わりです。作って終わりではなく「ちゃんと見届けたい、育てたい、そしてダイレクトにデザインを通して人を幸せにしたい」という思いが強くなりました。事業会社の方と一緒に仕事をすると、自社製品やサービスに対しての熱意や愛を肌で感じ、自分も「誇れるサービスに対して全力になれるデザイナーになろう」と思い、入社 6 年目のときに転職を決意しました。
Creema はもともとユーザーとして入社の一年前から利用しており、このサービスを見つけた時、「なんて面白いんだ!」と感動したことを今でも覚えています。それぞれの個性が一つのサイトに集まって、見ているだけでも楽しく、気づいたらすっかりファンになっていました。ちょうど転職を決めた頃にクリーマのデザイナー募集を見つけ、いてもたってもいられず、その場ですぐに応募をしましたね。
面接を重ねる度に、社員のサービスに注ぐ情熱を感じて、私も仲間になって一緒に働きたいと強く感じました。
クリーマの世界観を守りながら、
想いをデザインで伝える。
Q 今はどんなことに取り組まれているのですか。
コミュニケーションデザイン Div. という部門で、ハンドメイドマーケットプレイス「Creema」や、日本最大級・クリエイターの祭典「ハンドメイドインジャパンフェス(東京ビッグサイト)」をはじめとする各種イベント、直営店舗、クラウドファンディングサービス等、クリーマのデザイン業務全般を担当しています。
デザインという手法で、クリエイターの魅力を世の中にいかに素敵に伝えるかを考える仕事です。
手法は違いますが、読みものというコンテンツで文章もたまに書いています。育休から復帰して 2 年、仕事と家庭の両立は大変だと思うこともありますが、デザインチームのリーダーを任せてもらい、責任と裁量のある仕事にやりがいを感じています。
Q どんなことに意識しながら仕事をしていますか?
他部署の人と密にコミュニケーションを取りながら進めていくことが多いのですが、今まで大切にしてきたクリーマの世界観や価値観を守りながら、いろんな人の想いを込めてデザインでアウトプットすることを心がけています。
制作をする時に大切にしているキーワードがいくつかありますが、その全ては「クリエイターや作品をより魅力的に伝える」という考えから生まれています。総じて根っこの部分で「クリエイターファースト」という考えがみんなの中で浸透しているので、誠実に、実直にクリーマらしさを守りながら、クリエイターやユーザーの方々に気持ちの良い体験をしてもらえるよう日々奮闘しています。
Q クリーマという会社の魅力はどんなところだと思いますか?
メンバー同士が素直に感謝・リスペクトしあうカルチャーがあるところで、私自身、入社当時からとても好きで変わらない部分の 1 つです。
毎月の総会で、月間 MVP の表彰を行っているのですが、その時間は、みんなが頑張った人を心から称える時間です。その瞬間はなんだか幸福感で心がいっぱいになります。メンバーが増えた今も仲間をリスペクトするカルチャーはずっと変わりません。そして、MVP と同じく、毎月 MVA(Most Valuable Arigato)という、一番感謝を伝えたい人に投票して、最もたくさんのありがとうをもらった人を称える機会があるのですが、ありがとうをたくさんもらうだけあって、受賞者のスピーチも中々濃ゆく、いつも目頭が熱くなってしまいます。いただくありがとうのメッセージは、丁寧で熱のこもったものばかりで、その度に自分も言葉の持つ力を大切にしようと思わせてくれる大事な機会です。そんなカルチャーが根付いているところがクリーマの魅力の 1 つだと思っています。
いろんな個性が誰かのもとへ届くように。
Q これからクリーマでの目標を教えてください。
クリエイターの「売れる」と「表現する」の 2 つが叶えられる場所をしっかり磨いて大きくしていきたいです。頑張って作ったものを世に発して、それが誰かのもとへ届き売れる。モノの売り買いだけではないクリエイターの価値や可能性を、より多くの方へお届けしたいです。そのお手伝いをデザインや企画の力でやっていけたらと思いますし、もっとサービスや会社のファンになってもらえるようにクリエイティブを極めたいですね。
Q 休日はどのように過ごしていますか?
子どもと遊ぶことが多いですが、実は Creema で出品もしているので、子どもが寝静まったあとは、作品作りに没頭しています。作品は用途もなくあまり万人受けするようなものではないのですが、じっくり考えて、良いものができた時にちゃんと売れるんです。夫に「こういうものでも買ってくれる人がいるんだね」とよく言われるのですが(笑)そんなふうに言われれば言われるほど、自分の作品が売れたこと以上に、誰かが見つけて、それをよいと思ってくれる人が Creema にいる、そんな場所を Creema は提供できているんだと嬉しく、誇らしくなります。
昼も夜も Creema で作っていますが、作ることで自分を保っていられるんだと最近気づきましたし、毎日クリエイターの作品を見て刺激をいただいています!
Q 最後に Creema でのお気に入りの一品を教えてください。
造形作家の木暮奈津子さんが作る海の生き物たちです。「今、私が会いたい人」企画でインタビューをさせていただいたのですが、作品を生み出すパワーが本当にすごい方です。作ることにとても純粋で、その人らしさが作品に出ているのも魅力です。木暮さんの作品を見るたびに、いろんな個性が誰かのもとへ届くように頑張ろう……!と思わせてくれます。
※本記事の内容は取材当時のものです。